徒然なるままに

Museum

ホキ美術館

2018年4月    理想の風景画-写真とは違う風景がここにある-
 写実画専門の美術館で、とても描いたものとは思えない作品が、ただただ感心し、驚きと充実の時間を過ごさせてもらった。モデルのレースの柄、髪や皮膚感、爪の光沢、風景の樹木、水面や雲、ともすれば風さえ見えそうな感じが、「すごい」の一言しか浮かばない。

山種美術館

2018年5月    琳派 -俵屋宗達から田中一光へ
 先日のホキ美術館のあと、少し写実画(あるいは写実画風)に興味がわき、日本画の美術館で、かつ企画内容も琳派のものというこで、俵屋宗達、酒井抱一を見たくて訪問。宗達よりも抱一の絵が繊細で、一つ一つのモチーフの写実的な表現と、全体でみる構図が一つの様式美を感じられた。小さな美術館で、しかも展示室が地下だけで、建物は大きいのに上はどうなっているのか??と作品とは違うことも気になったりした。

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

2018年6月    ターナー風景の詩
 ターナーの風景画の、雲や水の描写が好きで楽しみにしていた展覧会。期待にたがわず良かったけど、本の挿絵の原画とその本のページの展示があり、原画も同じサイズで、小さいサイズに細かく丁寧に書かれているのには驚いた。同時に同会場の所蔵品であるゴッホのひまわりは思っていたよりも大きく、迫力があってこちらも面白かった。

小布施 北斎館

2018年7月    面白すぎる!! 北斎漫画の世界
 春に両国のすみだ北斎美術館に行き、そこで見た北斎漫画の他の物と、小布施の山車の天井画、残念ながら、今回は見れなかった北斎の晩年の富士越龍図を見たくて1日がかりで訪問。
 北斎の偉大さとすごさを改めてまじかに見て堪能した。入館するとすぐ映像での北斎の紹介が2種類あり、両方とも鑑賞したが、そのうちの一つのオランダの北斎研究家の話がヨーロッパのジャポニズムの説明としてとても良かった。

 そのあと、岩松院というお寺の本堂にある21畳の鳳凰の天井画もみてきた。迫力もあり一見の価値はあった。知らなかったが、当寺院には藤堂高虎のお墓があり、晩年は熊本だったと思うが、どう言ういきさつでこの小布施にお墓を作ったかは忘れたが、黒田節の槍(当日は他所での貸出の為、原寸大の写真)まであることに不思議な思いがした。

小布施 おぶせミュージアム・中島千波館

2018年7月    次代への表現展
 北斎館の近所にある日本画で桜を描く中島千波の美術館。以前に日曜美術館で紹介され、なんとなく気になっていたのが、今回北斎館にきたので、足を延ばしてきた。こじんまりとした美術館だが、生で見た桜の巨木の絵はしばらく見とれるほど、迫力と細やかな表現に圧倒された。良いものを見たと満足。同時に企画展で表題の若手作家の展示も面白く、木で作ったとは思えない作品(古びたトタン板も木から作られていた)前原冬樹や池田孝の緻密な書き込みのブッタ、安西大の数点などが心に残った。

東京国立博物館

2018年7月    縄文(平成館)
 教科書で見た土器、土偶、装飾品を一堂に集め、国宝も展示されて、縄文時代を垣間見ようと軽い気持ちで出かけたが、そのデザイン力、展示品の力強さに圧倒されみごたえのあるものだった。あの宇宙人ともいわれる遮光土偶も近距離で見ることができ、そこに施された細かい装飾も見事なもので、どうしてこれを作ろうと思い、なにに使っていたのか?と想像したり、縄文時代と同じころの中東、エジプト、中国奥地などの出土品と比べても、そのデザイン性は特異で、用途や機能を超えたすごさを感じた。

横浜美術館

2018年7月    モネそれからの100年
 水連で有名なモネを現在美術家と一緒に展示して、モネの先進性を再確認するという展覧会だったが、水連よりも他の作品の方が面白かった。特に風景画の空や雲は、ターナーのそれと似ていたり、霧の中でのSLの煙の表現、また、見えていない光源がマストや間接的な描写の中で色濃くすることで、きっと雲の合間に太陽があるのかなと感じさせる表現などは興味深かった。見るもの、見えたものを忠実に描くということは、ひょっとしたらこういうことを言うのかもと思った次第。何も見ていなかった自分を反省。

その他

江の島水族館

2018年6月    
 雑事に追われ、すさんだ気持ちを癒しに、クラゲを見ようと出掛けた。改装前に遠足か何かできたことがあるが、記憶は遠くにかすれてしまった。改装後初めてきたが、生臭くもなく、展示もきれいに整理され、クラゲとプロジェクションマップとの共演は、結構楽しめた。また、イルカやアシカのショーも久しぶりに見て楽しかった。クラゲもイルカもショーの時間があり、予め調べておくと待ち時間のような無駄な時間を過ごさずに済むと思った。